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【投資用語解説】GPUとは?|なぜAI時代にNVIDIAや日本の半導体株が注目されるのか

投資用語解説

GPUとは?|なぜAI時代にNVIDIAや日本の半導体株が注目されるのか

CPUとの違いから、AIデータセンター・HBM・メモリー・光通信・日本株への波及まで初心者向けに解説します。

こんにちは。Turning Pointです。

AI関連のニュースを見ていると、ほぼ必ずと言っていいほど登場するのがGPUという言葉です。

「NVIDIAのGPUが売れている」「AIデータセンターにGPUが大量導入される」「GPU需要で半導体株が上昇した」など、株式市場でも重要なキーワードになっています。

GPUを一言でいうと、
大量の計算を同時並行で処理することが得意なプロセッサーです。もともとは画像処理向けに発達しましたが、この「並列処理」がAIの学習・推論と非常に相性が良く、AI時代の中心的な半導体になりました。

① GPUとは何の略?

GPUは、Graphics Processing Unitの略です。

もともとは、ゲームや3D映像などの画像を高速で描画するために使われる半導体として発達しました。

画像処理では、たくさんの画素や図形に対して似た計算を一斉に行う必要があります。そのためGPUは、大量の計算を同時に処理する設計に向いています。

この特徴が、後にAIの計算処理で大きな強みになりました。

② CPUとGPUは何が違う?

CPUGPU
得意なこと複雑な処理を順番にこなす大量の似た計算を同時に処理
イメージ少人数の熟練スタッフ大人数で一斉に作業するチーム
主な用途PC全体の制御、一般的な処理画像処理、AI、科学計算など

もちろん実際のコンピューターではCPUとGPUがそれぞれの得意分野を担当します。

AIでは行列演算など、大量の似た計算を繰り返すため、GPUの並列処理性能が活かされます。

③ なぜAIにGPUが必要なの?

生成AIでは、非常に多くのデータとパラメータを使って計算を行います。

大規模なAIモデルを学習させる場合、1個のGPUだけではなく、数千〜数万基規模のGPUをネットワークで接続して使うことがあります。NVIDIAも、現在のAIファクトリーが数万基規模のGPUを単一の分散コンピューティングエンジンのように動かしていると説明しています。

大量のAI計算

GPUを多数使用

GPU同士を高速接続

巨大なAIデータセンターへ

だから「AIが成長する」という話は、GPUだけの話では終わりません。

④ NVIDIAはなぜAIで注目されるの?

NVIDIAはGPUを中心に、GPU同士を高速接続するNVLink、AIデータセンター向けネットワーク、ソフトウェアなどを組み合わせたAIインフラを提供しています。

つまり、単に「GPUを作っている会社」というだけではなく、AIを大規模に動かすための計算・通信・ソフトウェアをまとめて提供している企業として注目されています。

投資で見るポイント
NVIDIAの決算や業績見通しが強いと、日本でも「AI投資が続くのでは?」という期待から、半導体・メモリー・電線・電子部品など幅広い銘柄へ資金が流れることがあります。

⑤ GPUが売れると、なぜメモリー株まで動く?

高性能GPUは、計算だけできても十分ではありません。

大量のデータをGPUへ素早く送り込む必要があるため、非常に高速なメモリーが重要になります。

そこでAI向けGPUとセットで注目されるのが、今後別の記事で解説するHBM(High Bandwidth Memory)です。

GPUの高性能化

大量のデータを高速で読み書きする必要

高速メモリー需要が増える

HBM・メモリー関連へ波及

日本株を見る場合も、「NVIDIAが上がったから日本の半導体株を全部買う」という見方ではなく、その会社がGPUのどの部分と関係しているかを考えることが大切です。

⑥ GPU需要は日本株のどこに波及する?

GPU需要から日本株へ広がる関連産業
GPUを中心に、メモリー・半導体製造装置・光通信・電子部品・電力・冷却へ需要が広がります。
分野GPU需要とのつながり代表的な見方
メモリーGPUへ大量データを高速供給HBM、NAND、SSDなど
半導体製造装置高性能半導体を作る設備が必要設備投資の増減
光通信・電線大量のGPU・サーバー同士を高速接続AIデータセンター投資
電子部品電源安定化・回路制御MLCCなど
電力設備GPUは大量の電力を使用発電・送配電・変圧設備
冷却GPUは高発熱空調・液冷設備

⑦ キオクシア・村田製作所・フジクラは同じ動きをする?

必ずしも同じ動きにはなりません。

たとえばキオクシアはメモリー・ストレージ、村田製作所は電子部品、フジクラは光通信・電線というように、AIデータセンターの中で担当する場所が違います。

だから同じ「AI関連」と呼ばれていても、その日に市場が注目している材料によって動きが変わります。

注目されやすい材料
GPU関連NVIDIA決算、AI投資額、GPU需要
メモリー関連メモリー価格、HBM・NAND需給
電子部品AIサーバー、スマホ、車載など複数需要
光通信・電線データセンターの高速ネットワーク投資

⑧ NVIDIAが上がったら日本株を買えばいい?

ここも重要です。

NVIDIAが上昇した=日本のAI関連株を買えばいい、ではありません。

米国市場でGPU関連が強くても、日本株がすでに大幅上昇していたり、その日の資金が別セクターへ移っていたりすることがあります。

ニュースでGPU・AI需要を確認

セクターに資金が入っているか確認

個別銘柄の業績とのつながりを確認

週足・日足で大きな流れを確認

デイトレなら15分足など小さな流れも確認

Turning Pointでは、最終的に大きな流れと小さな流れが同じ方向を向いている銘柄を重視します。

⑨ 初心者はここだけ覚えておこう

GPU=AIそのもの、ではありません。
GPUはAIの大量計算を支える中心的な部品です。そしてGPUが増えることで、メモリー・ネットワーク・電子部品・電力・冷却など、周辺産業にも需要が広がります。

投資では「GPU」という言葉を見たら、次にそのニュースがどの産業へ波及するのかを考えてみてください。

まとめ

GPUは、もともと画像処理向けに発達した、大量の計算を同時並行で処理することが得意なプロセッサーです。

この特徴がAIの学習・推論に適していたため、AI時代の中心的な半導体になりました。

そしてGPU需要が伸びると、GPUだけではなく、メモリー、半導体製造装置、光通信、電子部品、電力、冷却など幅広い産業へ需要が波及します。

「NVIDIAが上がったから買う」のではなく、GPU需要がどこへ波及し、その銘柄の大きな流れと小さな流れがどうなっているかまで確認すること。

これが、AI関連株を見るときの大切なポイントです。

参考資料
・NVIDIA Glossary
https://www.nvidia.com/en-us/glossary/
・NVIDIA「ネットワークがAIデータセンターを定義する」
https://www.nvidia.com/ja-jp/networking/
・NVIDIA Spectrum-X
https://www.nvidia.com/ja-jp/networking/spectrumx/

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