人生は一度しかない
もし今日という日を、もう一度やり直すことができないとしたら。
10年前にも、昨日にも戻ることができないとしたら。
私たちは、これからの人生をどう生きればいいのでしょうか。
私はこれまで、スティーブン・R・コヴィーの『7つの習慣』を何度も読み返してきました。
同じ本を何度も読むのは、この本が単なる仕事術の本ではなく、
ということを考えさせてくれる本だからです。
人生は一度しかありません。
どれだけ後悔しても、過去に戻ってやり直すことはできません。
「あのとき、こうしておけばよかった」
そう思うことは誰にでもあります。
では、これから先の人生で後悔を少なくするために、自分には何ができるのでしょうか。
私が大切だと思っている答えの一つが、
自分の習慣を変えること
です。
他人がどうするかは、自分では決められません。
しかし、自分が今日何をするのかは、自分で決めることができます。
毎日の小さな選択の積み重ねが、やがて人生を変えていくのだと思います。
7つの習慣とは?
『7つの習慣』では、人がより良く生きるための考え方が、7つの習慣として整理されています。
一つずつ見ていきましょう。
第1の習慣|主体的である
私が7つの習慣の中でも特に大切だと思っているのが、「主体的である」という考え方です。
物事がうまくいかないとき、私たちはつい、
- 環境が悪い
- 相手が悪い
- 会社が悪い
- 景気が悪い
と、自分以外のところに原因を探してしまいます。
そして、相手を変えようとします。
「もっとこうしてほしい」
「どうして分かってくれないのだろう」
「なぜ変わってくれないのだろう」
子どもでも、生徒さんでも、仕事仲間でも同じです。
自分自身の行動を変えずに、他人だけを変えようとしてもうまくいきません。
「今、自分にできることは何なのか?」
まずそこに目を向けることが、主体的に生きるということなのだと思います。
第2の習慣|終わりを思い描くことから始める
行動を始める前に、
を考える習慣です。
ただ毎日忙しく動くのではなく、まずゴールを決める。
これは人生でも、仕事でも、投資でも同じです。
目的地が決まっていなければ、一生懸命走っていても、違う方向へ進んでしまうことがあります。
「何のためにこれをやっているのか」
ここを自分の中ではっきりさせてから行動することが大切です。
第3の習慣|最優先事項を優先する
私たちはどうしても、「急いでやらなければならないこと」に時間を取られます。
- メールを返す
- 電話に出る
- 頼まれた仕事を処理する
- 目の前の問題を片付ける
もちろん、どれも必要なことです。
しかし、人生を長い目で見たときに本当に重要なのは、
ではないでしょうか。
- 勉強する
- 準備をする
- 健康を維持する
- 家族との時間を取る
- 自分の行動を振り返る
- 将来について考える
こうしたことは、今日やらなくてもすぐには困りません。
だからこそ、後回しになりがちです。
しかし、この小さな積み重ねが、数年後には大きな差になります。
第4の習慣|Win-Winを考える
自分だけが得をするのではなく、自分にも相手にも良い結果になる方法を考える。
これがWin-Winの考え方です。
仕事でも人間関係でも、どちらか一方だけが得をする関係は長く続きにくいものです。
「お互いにとって良い方法はないだろうか?」
と考えることが、長く続く関係を作るためには大切なのだと思います。
第5の習慣|まず理解に徹し、そして理解される
誰かと話しているときでも、私たちはつい、
「次に自分は何を話そうか」
と考えてしまいます。
しかし、本当に大切なのは、まず相手を理解することです。
- 相手は何を考えているのか
- 何に困っているのか
- 何を怖いと感じているのか
それを理解してから、自分の考えを伝える。
私は投資を教える仕事をしていますが、ここでも非常に大切な考え方だと感じます。
例えば生徒さんから、
「トレードが怖くて入れません」
と言われたとします。
過去に大きな損失を出したことが原因なのか。
自分のルールに自信がないのか。
資金管理ができていないから怖いのか。
理由は人によって違います。
それから、必要なことを伝える。
この順番が大切なのだと思います。
第6の習慣|シナジーを創り出す
自分と違う意見をすぐに否定するのではなく、その違いを活かすという考え方です。
Aさんの考えとBさんの考え。
どちらが正しく、どちらが間違っていると決めてしまうのではなく、両方の良いところを組み合わせて新しい答えを作る。
一人では思いつかなかった答えが、異なる考えを持つ人と話すことで生まれることがあります。
それがシナジーの良さです。
第7の習慣|刃を研ぐ
どれだけ頑張っていても、自分自身が疲れ切ってしまえば長く続けることはできません。
- 体を整える
- 勉強する
- 心を休ませる
- 家族や仲間との時間を大切にする
自分自身を定期的に整えることも、大切な習慣です。
頑張り続けることだけが努力ではありません。
長く続けるためには、自分を回復させる時間も必要です。
投資にも「7つの習慣」は通じる
私は、この考え方は投資にも非常によく当てはまると思っています。
相場は自分では変えることができません。
日経平均を、自分に都合の良い方向へ動かすこともできません。
為替も、経済指標も、海外投資家の行動も、自分では決められません。
しかし、
- 事前に準備する
- 自分のルールを守る
- 無理な場面ではトレードしない
- 負けたトレードを振り返る
- 資金管理をする
これらはすべて、自分自身で変えることができます。
変えるべきなのは相場ではなく、自分の行動。
変えられないものに悩み続けるより、自分で変えられることに集中する。
これは投資でも人生でも、とても大切な考え方だと思います。
人生を変えるのは、大きな決断だけではない
人生には、大きな転機があります。
- 転職
- 結婚
- 独立
- 起業
- 新しい人との出会い
もちろん、こうした出来事によって人生が大きく変わることもあります。
でも私は、本当に人生を変えるのは大きな出来事だけではないと思っています。
朝起きたときに何をするのか。
失敗したあとに振り返るのか。
勉強するのか。
準備するのか。
約束したことを守るのか。
昨日と同じことを繰り返すのか。
それとも今日、一つだけ何かを変えてみるのか。
同じ本を読んでも、年齢や自分が置かれている状況によって感じることは変わります。
そして昔の自分と比べてみれば、自分自身の習慣も少しずつ変わってきたのだと思います。
人生は一度しかありません。
他人が変わるのを待つのではなく、自分で変えられることから変えていく。
その一つが「習慣」なのだと思います。
私にとって『7つの習慣』は、単なるビジネス書ではありません。
人生の「Turning Point(転機)」になり得る一冊です。
あなたは今日、何を変えますか?
最後に、一つだけ考えてみてください。
もし今日から一つだけ習慣を変えるとしたら、あなたは何を変えますか?
大きなことでなくてもいいと思います。
ほんの小さな一歩でも、それを続けることができれば、その一歩が数年後の人生を変える転機になるかもしれません。
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