投資の教科書

第0章 2/6|インジケーターは全部覚えなくていい

インジケーターは全部覚えなくていい|大切なのは「何を見るために使うか」

Turning Point 投資の教科書|第0章 2/6

インジケーターは全部覚えなくていい|大切なのは「何を見るために使うか」

移動平均線、MACD、RSI、ボリンジャーバンド……。たくさんのインジケーターがありますが、大切なのは数ではありません。「何を見るために使っているのか」を理解することです。

前の記事では、投資の勉強は全部覚えてから始める必要はない、というお話をしました。

今回は、その中でも初心者の方が迷いやすい「インジケーター」について考えてみます。

投資を勉強し始めると、次々と新しいインジケーターが出てきます。

すると、こんな気持ちになることがあります。

  • 移動平均線も覚えなければ
  • MACDも必要なのでは?
  • RSIも使えた方がいい?
  • ボリンジャーバンドも勉強しないと
  • もっと良いインジケーターがあるのでは?

でもTurning Pointでは、インジケーターをたくさん覚えること自体を目的にはしていません。

大切なのは「何個知っているか」ではなく、
「何を見るために使っているか」です。

インジケーターは「答え」ではない

インジケーターを見ると、売買の答えを教えてくれるもののように感じることがあります。

例えば、

  • ゴールデンクロスだから買い
  • RSIが高いから売り
  • MACDがクロスしたからエントリー

というように、一つのサインだけで判断したくなることがあります。

しかし、インジケーターは未来を確定させるものではありません。

インジケーターは
未来を当てる道具ではなく
相場の状態を確認するための道具。

この考え方を最初に持っておくと、インジケーターとの付き合い方が変わってきます。

まず「何を見るための道具か」を考える

例えば、移動平均線を見るとします。

「この線が出たから買う」という使い方だけではなく、

「相場の方向を確認するために見ている」

と目的を明確にします。

同じように、別のインジケーターを使う場合でも、まず役割を考えます。

  • □ 相場の方向を見るため?
  • □ 勢いを見るため?
  • □ タイミングを見るため?
  • □ 値動きの大きさを見るため?
  • □ 自分のルールを確認するため?

名前を覚えることより、
その道具の役割を説明できることの方が大切です。

インジケーターを増やすほど分かりやすくなるとは限らない

判断に迷うと、インジケーターを追加したくなることがあります。

例えば最初は移動平均線だけだったのに、

  • MACDを追加する
  • RSIを追加する
  • ボリンジャーバンドを追加する
  • さらに別のインジケーターを追加する

というように、少しずつ増えていきます。

ところが、インジケーターによって違うサインが出ることがあります。

移動平均線は上向き。

RSIは買われすぎ。

MACDはまだ上昇。

別の指標では反転のサイン。

すると、

結局、買いなの?
売りなの?
待つの?

と、以前より迷うことがあります。

情報を増やせば判断しやすくなるとは限りません。

同じ役割のものを増やしすぎない

もう一つ考えたいのが、似た役割のインジケーターをたくさん使っていないかということです。

例えば「方向を見る」という目的なら、方向を確認するための道具が何種類も必要とは限りません。

役割が同じなら、必要以上に増やさない。

大切なのはチャートを豪華にすることではありません。

自分が確認したいことを、迷わず確認できる状態にすることです。

Turning Pointでは3つに整理して考える

Turning Pointでは、チャートを見る時の大きな考え方を次の3つに整理しています。

方向
今の相場はどちらを向いているのか
タイミング
今は自分が入る場面なのか
ルール確認
自分の条件が揃っているのか

インジケーターを見る時にも、

  • これは方向を見るため
  • これはタイミングを見るため
  • これはルール確認のため

というように役割を整理します。

インジケーターから考えるのではなく
「何を確認したいか」から考える。

大きな流れと小さな流れを見る

チャートでは、一つの時間足だけを見ていると全体の方向が分かりにくいことがあります。

短い時間では上昇していても、大きな時間では下降の途中ということもあります。

そこで、

大きな流れと小さな流れが、どちらを向いているのか。

という視点を持ちます。

これは「次に必ず上がる」「必ず下がる」と予想するためではありません。

今、自分がどんな相場環境の中にいるのかを確認するためです。

「サインが出た」だけで入らない

インジケーターを使っていると、サインが出た瞬間にエントリーしたくなることがあります。

でも、サインが出たことと、自分のトレード条件が揃ったことは同じではありません。

  • □ 大きな流れはどうなっている?
  • □ 小さな流れはどうなっている?
  • □ 今は自分のタイミング?
  • □ 自分のルールは揃っている?

一つのサインだけではなく、必要な条件を順番に確認します。

条件が揃っていなければ、何もしない。

これも大切な判断の一つです。

HYBRIDチャートも同じ考え方から生まれた

Turning PointでHYBRIDチャートを作った背景にも、この考え方があります。

「もっとたくさんの分析を覚えてもらおう」ではありません。

むしろ逆です。

大切なことを
もっと分かりやすく確認できないか。

方向、タイミング、ルール確認。

必要な情報を整理し、チャートを見た時に迷いにくくする。

そして最終的には、誰かに「買い」「売り」を教えてもらうのではなく、自分で確認して判断できるようになることを目指します。

次の記事では、なぜこの考え方からHYBRIDチャートを作ることになったのか、もう少し詳しくお話しします。

まとめ|数より「役割」を理解する

① インジケーターは未来を当てる道具ではない
相場の状態を確認するための道具として考えます。

② 全部覚える必要はない
必要なものを少しずつ理解していきます。

③ 「何を見るために使うか」を考える
方向・タイミング・ルール確認など、役割を整理します。

④ 同じ役割のものを増やしすぎない
情報が増えるほど判断しやすくなるとは限りません。

⑤ サインだけでエントリーしない
自分の条件が揃っているかを確認します。

たくさん知っていることより
必要なことを確認できること。
📘 第0章|次に読む記事 3/6

なぜHYBRIDチャートを作ったのか

インジケーターを増やすのではなく、大切なことをもっと分かりやすく確認できないか。

次の記事では、Turning PointがHYBRIDチャートを作った理由と、その根底にある考え方についてお話しします。

NEXT|第0章 3/6
なぜHYBRIDチャートを作ったのか
「買い」「売り」の答えを教えるのではなく、方向・タイミング・ルールを自分で確認できるようにする。その考え方からHYBRIDチャートは生まれました。
第0章 3/6を読む →

※本記事は金融・投資に関する一般的な教育・情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買や利益を推奨・保証するものではありません。投資には価格変動等により損失が生じるリスクがあります。

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