なぜHYBRIDチャートを作ったのか|Turning Pointが「分かりやすさ」にこだわった理由
分析方法を増やすのではなく、大切なことをもっと分かりやすく確認できないか。HYBRIDチャートは、そんな考えから生まれました。
前の記事では、インジケーターは全部覚えなくてもいい、というお話をしました。
大切なのは、たくさんの分析方法を知っていることではありません。
「何を見るために使っているのか」が分かっていること。
この考え方は、Turning PointでHYBRIDチャートを作ることになった理由にもつながっています。
今回は手法の説明ではなく、なぜこのチャートを作ろうと思ったのかについてお話しします。
知識が増えても「実際の判断」で迷ってしまう
投資を勉強している方を見ていると、知識がまったくないから迷っているとは限りません。
ローソク足も知っている。
移動平均線も知っている。
トレンドについても勉強した。
損切りが大切なことも分かっている。
それでも、実際にチャートが動き始めると迷ってしまうことがあります。
- 今は買っていいの?
- もう遅いのでは?
- この下落は押し目なの?
- どの時間足を見ればいいの?
- 条件は本当に揃っているの?
つまり問題は、知識の量だけではありませんでした。
知っていることを、実際のチャート上でどう整理して判断するか。
ここが難しかったのです。
迷うと、さらに情報を増やしたくなる
判断できないと「もっと勉強しなければ」と考えます。
そして新しいインジケーターや手法を追加します。
- 移動平均線を増やす
- MACDを追加する
- RSIも見る
- 別の時間足も増やす
- SNSや動画の相場予想も見る
ところが、情報が増えるほど違う答えも増えていきます。
大切なものを整理した方が
分かりやすいのではないか。
HYBRIDチャートを考えるきっかけの一つが、ここにありました。
目指したのは「難しい分析ができる人」ではない
Turning Pointが目指しているのは、難しい分析方法をたくさん使える人を作ることではありません。
最終的に目指したいのは、
自分で相場を確認し、自分で判断できる人。
です。
そのためには、チャートを見る時に「何を確認すればいいのか」が分かりやすくなっている必要があります。
そこで、まず大きく3つに整理しました。
複雑な情報を増やすより、この順番で必要なことを確認できるようにする。
これがHYBRIDチャートの基本的な考え方になりました。
「大きな流れ」と「小さな流れ」を分かりやすくしたかった
実際のトレードでは、一つの時間足だけを見ると判断しにくいことがあります。
短い時間では上昇していても、大きな時間では下降している。
反対に、大きな流れも小さな流れも同じ方向を向いている。
この違いはとても重要です。
自分が今、大きな流れに対してどちらを向いてトレードしようとしているのか。
これをできるだけ分かりやすく確認できるようにしたいと考えました。
ただし、大きな流れと小さな流れが揃ったからといって、必ず利益になるという意味ではありません。
あくまで、今の相場環境を整理するための確認です。
「買え」「売れ」を教えるチャートにはしたくなかった
チャートツールを作るなら、単純に「BUY」「SELL」を表示する方法もあります。
確かに、それなら分かりやすく見えるかもしれません。
でもTurning Pointでは、それだけでは十分ではないと考えました。
「なぜそう判断するのか」が分かることは違う。
答えだけを見続けていると、その表示がなくなった時に自分で判断できなくなってしまいます。
だからHYBRIDチャートは、最終的な答えを与えるものではなく、
- 方向はどうなっている?
- タイミングはどうなっている?
- 自分の条件は揃っている?
という判断材料を分かりやすく確認するための道具として考えています。
条件がなければ「何もしない」
トレードを始めると、毎日何かしなければいけないような気持ちになることがあります。
チャートを開いたからエントリーしたい。
動いているから入りたい。
チャンスを逃したくない。
でも、条件が揃っていないならトレードする必要はありません。
条件が揃っていなければ、何もしない。
HYBRIDチャートで大切にしたかったのは、エントリーを増やすことではなく、判断しやすくすることです。
その結果が「待つ」であっても構いません。
一つのトレード判断。
HYBRIDチャートは自動で答えを出すものではない
ここは誤解してほしくない大切なところです。
HYBRIDチャートを使えば、自動的に正しい答えが分かるというものではありません。
相場には不確実性があり、どんな分析方法でも損失になることがあります。
HYBRIDチャートの役割は、
- 見るべき情報を整理する
- 方向を確認しやすくする
- タイミングを確認しやすくする
- ルールを確認しやすくする
- 判断の順番を崩しにくくする
ことです。
答えを出すためのチャートではなく、
自分で判断するための材料を整理するチャート。
この位置づけを大切にしています。
「分かりやすさ」は簡単にすることとは違う
分かりやすくすると聞くと、「難しいことを省いてしまう」という印象を持つかもしれません。
でも、Turning Pointが考える分かりやすさは少し違います。
必要なものを整理する。
覚えることをゼロにするわけではありません。
基礎知識も必要です。
練習も必要です。
資金管理も必要です。
振り返りも必要です。
そのうえで、実際のチャートを見た時に迷わないよう、判断の順番を整理します。
最終的に目指したいのは「自分で確認できること」
HYBRIDチャートを作った本当の目的は、チャートそのものを使えるようになることだけではありません。
その先にあります。
予想して当てる人ではなく、
確認して判断できる人へ。
誰かの予想を探し続けるのではなく、自分で相場を見る。
「上がりそうだから買う」ではなく、今の方向を確認する。
「動いたから入る」ではなく、自分のタイミングを確認する。
「なんとなく良さそう」ではなく、自分のルールを確認する。
そして条件がなければ待つ。
この考え方を身につけるための一つの道具として、HYBRIDチャートがあります。
まとめ|増やすより、大切なことを分かりやすく
① 知識があっても実際の判断では迷う
だから、知識を増やすだけではなく整理することを考えました。
② 方向・タイミング・ルール確認に整理する
チャートを見る順番をシンプルにします。
③ 大きな流れと小さな流れを確認する
今どんな相場環境にいるのかを整理します。
④ 「買え」「売れ」を教えることが目的ではない
自分で判断するための材料を分かりやすくします。
⑤ 条件がなければ何もしない
待つことも大切な判断の一つです。
⑥ 最終的には自分で確認して判断する
これがTurning Pointが目指している学び方です。
確認して判断できる人へ。
チャート分析で本当に必要なのは「方向・タイミング・ルール確認」
HYBRIDチャートを作った考え方が分かったら、次は実際にチャートを見る順番です。
何から見ればいいのかを、3つのステップに整理していきます。
※本記事は金融・投資に関する一般的な教育・情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の売買や利益を推奨・保証するものではありません。投資には価格変動等により損失が生じるリスクがあります。
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